先日、「子育て大家の会」という会に参加してきました。そこで大家さんで子育てをしているいろんな方から、いろんな面白い情報が聞けたのですが、その中で自分が気になった本として「学力の経済学」という本がありました
この本は、「効果のある子育てについて研究された結果をまとめた本」です。
子育て本って、「こうやったら子育てうまくいきました!」みたいな自分の体験を書いているだけのものが多いと思うんですけれども、この本は、非常にたくさんのサンプルからこういう風な子育てをするとこんな結果が生まれてくる可能性が高いですよ、そういう研究がありますよ、ということをたくさん説明している本です。
僕としては、こういった研究に基づく本の方が、どんな人にでも当てはまる可能性が高いと思いますので、好みですね。
と言うわけで、僕がこの本を読んで実践しようと思ったことを紹介していきたいと思います。
1、子供への教育投資についてより調べようと言う気になった。
この本の中で、子供に対してお金をかけて教育的な投資をする場合には、早ければ早いほどその効果は大きい、ということが書かれています。例えば幼児期に教育投資をする方が、大学生や社会人になってから教育投資をするよりも効果が大きいというわけですね。
自分にそういう認識はなく、「子供は適当にのびのび育てていけばいいや」、くらいにしか思ってなかったので、この辺についてちょっと深掘りしたくなりましたね。どんな教育を施せば子供がより伸びるのか、幼児教育っていうのはどんな種類があってどれぐらいの費用がかかるのか、といったことをより勉強していこうと思いました。
というわけでとりあえず、「幼児教育の経済学」と言う本をKindleで買っておきました。読んでいきたいと思います。
2、非認知能力の重要性を認識した。
この本の中で「認知能力」と「非認知能力」という概念について紹介されています。認知能力と言うのはわかりやすく言うと学力・知識といったことですね。認知能力が高いとテストで良い点が取れます。
一方、非認知能力と言うのは認知しづらい能力、すなわち自制心とかやり抜く力とか、コミニケーション能力とかそういったことですね。あと我慢強さとか。
で、非認知能力がある子供というのは、認知能力の形成にも良い影響があるようです。まぁやり抜く力がある子であればテストで良い点取れるでしょうし、大学もいい大学入るでしょうから、非認知能力が高い子が認知能力が高くなるというのは納得感があります。
非認知能力と言うのは、人生を楽しく強く生きていくためにはほんとに重要な能力だよなーと思ったので、この非認知能力という概念が知れただけでも良かったと思いました。概念を知らないと、それを高めようという意識になりませんからね。
この本の中には、非認知能力をどうやって培うかという点については、さらっとしか触れられてなかったので、ちょっとこの非認知能力の高め方みたいな分野についてもより深く学んでいきたいなと思いました。とりあえず前述した「幼児教育の経済学」にそんなことが書いてあるんじゃないかと期待しています。
また僕は、学校の意義について非常に懐疑的でした。国語算数理科社会とか、いろんなことを学んでいくんですけど、社会に出てから使う知識ってあんまりなかったりするので。まぁ小学校中学校ぐらいはいいですけど、特に高校以降は。
なので、学校なんか行っても意味ないじゃん、それより早く自分が打ち込めて人生かけてやりたいことを見つけて、そっちに舵を切っていったほうが効率もいいし幸せな人生送れるんじゃないの?と思ってました。
ですがこの本を読んで、学校に通って例えば部活に行ったりするっていうのは非認知能力を高めるという点でかなり意義のあることのような気がしました。
家にこもって自分の好きなことだけやって、いろんな友達と喧嘩したり言い合いしたりとか、何かを協力してやったりとか、そういうことやらないと非認知能力が高まらなそうだなと。そういう意味でむしろ、学校というのは非認知能力を高める場として意義があるんじゃないかな、という気づきがありました。
なので、学校行く意義もあるかもですね。学校を見直しました。
3、子供への接し方について心構えができた。
この本の中で「能力を褒めちゃダメで努力をほめよう」って言う話が出てきます。
能力を褒めると、難しい課題にぶつかったときに、これは自分の能力ができないから無理だ、とあっさり諦めてしまうような子になりがちだそうです。そうではなくて努力することを褒めると、難しい課題が出てきても努力で乗り越えられる、と思って頑張れる子になるということでした。
うちの子はまだ0歳なので、能力を褒めるとか努力を褒めるとか本人はちょっとよく理解できないと思うので、まだちょっと早い話かなと思うんですけれども、まぁ今後どんどんいろんなことがわかるようになってきたときには能力ではなくて努力をほめようと思ってます。
まとめ
学力の経済学を読んでみて、上記のような知見が得られました。ちょっとこの本だけでは自分は自分のアクションを大胆に変えるには至らなくて、もっと関連書籍を読んでより知識を身に付けていく必要があるなと思ってます。ただそのきっかけを与えてくれる本としてすごくいい本だったなと思います。
子育てをされているもしくはこれからされる予定のある方にはお勧めできる書籍ではないかなと思います。「まんがで分かる学力の経済学」はわかりやすいのはいいんですけれども薄い感じもあったので、学力の経済学という書籍の方を僕は追加で読むことにしました。
さらっと概要をつかみたいと言う方には「まんがで分かる~」がオススメですが、最初からがっつり学びたいという方には通常版の方がいいかもしれません。