ホリエモンこと堀江貴文さんが、「不動産投資やろうとする人はバカ」という趣旨の発言をされたそうです。
堀江貴文氏が24日(※筆者註:2016年6月24日)の「5時に夢中!」で不動産投資について語った
「みんな小金が貯まると不動産投資やろうとする。バカなんじゃない」と指摘
堀江さんは不動産投資をやる人はバカと言いますが、実際にバカなんでしょうか。
この記事を書いている僕は、不動産投資歴4年。
不動産投資からのキャッシュフローは月100万ほど。
堀江貴文さんの有料メルマガを5年以上購読しているので、堀江さんの思考回路もよくわかってます。
ですので、不動産投資やってる人の考え方、堀江さんの考え方、両方の立場から考えられると思います。
というわけで、堀江さんが言う、「不動産投資をやる人はバカ」というのは実際そうなのか?ということについて、掘り下げてみたいと思います。
目次
「不動産投資やる人はバカかどうか」の判断は人によって異なる
不動産投資をやる人がバカかどうかですが、結論は以下だと思います。
・預金しか知らない人 → 「不動産投資ってすげぇ!」
・預金・株・投資信託しか知らない人 → 「不動産投資?まぁまぁ魅力的だよね」
・事業投資・ベンチャー投資を知ってる人 → 「不動産投資なんてバカのやることでしょ」
つまり、その人の知識・スキルによって、不動産投資が合理的な選択肢になりうるかどうかが変わってくるわけですね。
預金しか知らない人にとって、不動産投資は非常に魅力的
日本は空前の低金利の状況です。
普通預金にお金を預けていても、利息なんてほぼ付きません。
試しに、今の三菱UFJ銀行の預金金利見てみたら「0.001%」でした。100万円預けて、年間10円の利息しかもらえません。すごいな…
銀行に預金してるだけの人から見ると、不動産投資は魅力的に見えるはずです。不動産投資の利回りって、以下のような感じなので。
新築不動産投資 → 利回り5~10%
中古不動産投資 → 利回り8~20%
仮に利回り10%だったら、100万円投資したら年間10万円儲かる計算ですからね。預金利息の10円と比べるとものすごい違いです。
というわけで、預金しか知らない人からしたら、「不動産投資すげぇ!」ってなると思います。
株・投資信託しか知らない人にとってはまぁまぁ魅力的
預金だけじゃなくて、株式投資や投資信託も知っているという人にとっては、不動産投資は「投資先の一つとして、検討の余地アリ」という感じかと思います。
(ものによっては)利回りが高い
株式市場に連動する投資信託を購入した場合の平均年率リターンは5%程度です。
不動産投資の利回りは5~20%、ものによってはもっと高いので、その利回りの高さを魅力に感じるでしょう。
ロスカットが無い(借金して長期投資できる)
株を借金して買おうとする場合、「信用取引」になります。
「信用取引」では、投資した株の価格があるところまで下がると、強制的に売却しなくてはいけません。これをロスカットと言います。
信用取引は証券会社から金を借りて投資している形なのですが、証券会社としても、貸した金が返ってこなかったら嫌なので、ある程度まで価値が下がったら、強制的に損切りしてしまう仕組みになっているんですよね。
一方、不動産投資にはロスカットがありません。
借金して不動産投資を買った後に、リーマンショック級の景気悪化が来たら、不動産価格は大きく下落するでしょう。でも別に、強制的に不動産を売らなければならない、なんてことはないのです。
景気が悪い間は賃料でコツコツ稼ぎ、また景気が良くなってきた段階で不動産を売る、ということが可能になるわけです。
でも、手間がかかる
一方で、不動産投資は株・投資信託に比べて手間がかかります。
株・投資信託は「買う」「売る」ということだけをやれば良いし、「買う」「売る」もクリック一つで完了します。
でも不動産投資は、「買う」「売る」以外にも「リフォームする」「募集する」「管理する」といった仕事があります。
不動産管理会社等に仕事を投げることはできるのですが、投げるにしても、「ここをこうしてください」という感じでちゃんと指示を出す必要があります。
不動産投資は「投資」というよりは「経営」という要素が強いですね。
というわけで、株・投資信託に比べて手間がかかり、面倒くさいです。
こんな感じで、株・投資信託を知っている人からすると、不動産投資にはメリット・デメリットの両方があるため、「まぁまぁ魅力的」「選択肢の一つ」という感じではないかなと思います。
事業投資を知っている人からすると「不動産投資する人はバカ」
事業投資を知っている人からすると、「不動産投資する人はバカ」というふうになったりします。
堀江さんも、まさに事業投資をガンガンやっている人ですね。
事業投資というのは、「自分が新たに立ち上げるビジネスに投資する」、あるいは「誰かが新たに立ち上げるビジネスに投資する」というものです。
例えば、僕がやっているブログビジネスで考えてみましょうか。
ブログビジネスの初期投資はサーバー代ぐらいなので、月500円とかです。
で、月20,000円ぐらいの広告収入を得られています。
月500円投資して、月20,000円の収入を得てます。ということで、投資額が40倍になっているという感じですね。利回り4,000%ですw
僕はブロガーとしてはほんとにザコレベルなのですが、稼いでいる人はブログからの広告収入で月100万円とか月1,000万円とか稼いでます。
そういう人は利回り何%だ?
100万円なら500円×2,000倍なので、200,000%ですかねw
もちろん、株式投資とかと違って、自らの労働力を相当突っ込んでいるので、単純に横並び比較するのは適切でないかと思います。
ですが、事業投資というもののイメージをつかみやすいかと思い、ブログビジネスについて書いてみました。
※ちなみに、記事を書くのを外注したら、費用(投資額)は増えますが、自分の労働力投入量は減りますので、より「投資」っぽくなります。
ホリエモンは年中何らかの事業投資をしている
5年以上前から堀江さんの有料メルマガを読んでいるのですが、この方本当にすごくて、年中何らかの事業投資をしているんですよね。
自分で手を動かすことはほとんどないですよ。優秀な人を雇って、ビジネスを運営しているような感じです。
で、少し前に月1万円のオンラインサロンを立ち上げて、そこに入ってきた人と一緒に事業やったり、とかもしてますね。
こっちは、お金を払って人を雇うのではなくて、むしろお金をもらいながら働いてもらうみたいな感じですw かしこいよなぁと思いますね。
失敗する事業ももちろんたくさんあると思うんですけど、利回り●万%みたいな案件もいっぱいできてるはずです。
やはり堀江さんから見ると、株式投資とか不動産投資とか「はぁ?なんでそんな利回り低い投資やってんの?w」って感じだと思います。
不動産投資はバカがやるもの?答えはその人次第です
というわけで、不動産投資やる人はバカなの?という問いに対する答えは、「その人次第です」という感じですね。
何とも当たり前の答えではあるのですが…
事業投資を知ってる人(結果出してる人)からすると、不動産投資しょぼい…ってなるのは事実だと思います。
ただ、いきなり事業投資やるのはハードルが高いと思うので、
・手間のかからない株式投資とかやってみる
・成功のパターンが確立されてる(本もたくさん出てる)不動産投資で稼いでみる
・難易度高いけど当たればでかい事業投資やってみる
っていう順番でステップアップしていくのがいいんじゃないかなと思います。僕はそうしてます。