不動産の過去の取引価格事例を無料で調べる方法があります。
それは、「土地総合情報システム」という国土交通省が運営しているシステムを使うことです。このシステムでは、平成18年以降の実際の不動産取引価格事例を調べることができます。
事例の量も非常に多いし、国土交通省がやっている安心感もあるし、無料だし、素晴らしい仕組みです。
購入しようとしているマンションの適正価格を知りたい方や、所有する土地付き一戸建てを売却するのに価格をいくらにしてよいかわからない、という方にとって、利用価値が非常にあります。
本記事では、土地総合情報システムを使って、過去の取引事例を見ていく方法を紹介します。
土地総合情報システムを使って過去の取引事例を見る方法
「土地総合情報システム」で過去の取引事例を一括ダウンロード
1. まずは「土地総合情報システム」にアクセスし、「不動産取引価格情報検索」をクリックしてください。
2. 次の画面で「ダウンロード」ボタンをクリック。
3. 取引時期を自分が調べたい期間に変更。
(下図では一例として「平成17年第3四半期~平成28年第1四半期」を設定)
4. 都道府県・市区町村に自分が調べたいエリアを設定。
(下図では一例として「東京都足立区」に設定)
5. ダウンロードをクリック。
データの編集
上の作業を実施すると、エクセルがダウンロードされますので、エクセルを開いてください。
膨大なデータが出てきます。
例えば、平成17年第3四半期~平成28年第1四半期の東京都足立区の事例ですと、何と13,801個もの売買事例が出てきます。
膨大すぎてデータが扱いにくいので編集していきます。
1. エクセルの1行目を選択した後、データ⇒フィルターをクリック。
ここからは、自分が調べたい不動産の種類に合わせて、絞り込みをかけていきます。
例えば、東京都足立区の北千住駅徒歩10分圏内の、延床面積100㎡以上の戸建ての売買事例を調べたいとしましょう。
2. 「種類」を選択し、「宅地(土地と建物)」にチェックを入れ、OKをクリック
3. 「延床面積」を選択し、「数値フィルター」を選択し、「指定の値以上」をクリック。
4. オートフィルターオプションというやつが出てくるので、「延床面積」の欄に「100」と入力し、OKをクリック。
5. 「最寄駅」を選択し、テキストフィルターの欄に「北千住」と入力し、OKをクリック。
6. 「最寄駅」を選択し、「数値フィルター」を選択し、「指定の値以下」をクリック。
7. オートフィルターオプションが出てくるので、「最寄駅:距離(分)」の欄に10を入力し、「OK」をクリック
これで、東京都足立区の北千住駅徒歩10分圏内の、延床面積100㎡以上の戸建ての売買事例に絞り込むことができました。13,801個あったデータは、63個まで絞り込まれました。
これを一つ一つ見ていってもいいですし、お好みでもう少し絞り込んでもよいかと思います。
まとめ
土地総合情報システムの使い方について紹介いたしました。
このツール、本当に便利です。僕は今後も頻繁に使うこと間違いなしです。
不動産を買うとき/売るとき、どちらにも使えるツールなので、ぜひぜひ使ってみてください。