「ナリワイをつくる」に共感しまくり。気に入った一節を淡々と紹介していきます。

2016-06-17_21h59_57

いやー、久々にしびれました。「ナリワイをつくる」という本を読んで。

自分の中にびしびし来る言葉がちりばめられていました。共感しまくり。

「ナリワイをつくる」は1979年生まれで京都大学大学院卒の伊藤洋志さんが執筆された本。

伊藤さんは、廃校になった木造校舎を使った「木造校舎ウェディング」や、モンゴルに行って現地の文化や雰囲気をのんびり体験する「モンゴル武者主張ツアー」など、ユニークな小商いを多数展開されている方です。

伊藤さんはこういった小商いのことを「ナリワイ」を呼んでいます。この本は、「ナリワイ」をつくることに関する伊藤さんの考えをまとめた本です。

ちなみに伊藤さんは、僕が先日応募したNext Commons Labの「超低コスト住宅プロジェクト」で、事業開発に一緒に取り組むパートナーです。


今日は、この本を読んで自分の心に響いた一節一節を、紹介していきたいと思います。

ナリワイとは何か

そもそもナリワイとは何か。著者の伊藤さんの定義は以下。

個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事を「ナリワイ」(生業)と呼ぶ。

僕の言葉で表現するなら、「働き過ぎない、売り込まない。自然体で取り組む、小さな商売」という感じでしょうか。

こういうナリワイを、無理のない形で一つ一つ増やしていけたら、けっこう充実しそうだよなぁ・・・と思っています。

では早速、気に入った一節を以下紹介していきますね。

稼いだ金でストレス発散?それって一体何なのか。

相変わらず、年収が仕事の価値をはかる強力な基準になっている。しかし、年収が高くても、その分ストレスのために寿命を縮めたり、支出を増やしていたら本末転倒である

これこれこれ!ほんとこれですよ。僕は、金を得るために自分の時間を切り売りして働いている、と言う感覚を強く持っています。

そして働く中でストレスが溜まり、それを発散するために支出を増やしたりしています。

これって、ほんと、本末転倒ですよね。

ナリワイの作り方

例えば、あなたが料理が好きだったら、それを少しずつ研究して、誰かのホームパーティの料理を担当させてもらえばいい。最初は、ボランティアでもよい。そこからスタートして、少しずつ実績を増やしていけば小さな仕事になる。今や、外食するより、いい素材を仕入れて自分たちでつくった方が、リーズナブルでおいしい食事ができる。それだけ、世の中の食を楽しくするのに役に立っている。規模はともかく、それが仕事にならないはずがない

こういう商売の作り方、すごくいいですよね。すごく自然。自分がやりたいこと・やっていることが自然と仕事になっていく感じ。

こういう風にしたいなあ。こんな風に仕事して生きていけたら楽しいだろうなあ。

支出をコントロールすることの大切さ

ナリワイとは、生活の充実から仕事を生み出す手法である。作戦としては、守りを固めてから攻めるのが、基本である。どういうことかというと、何よりもまず、支出をコントロールし、無駄な支出を減らす。支出を減らすことで、むしろ生活が豊かになるような工夫を考えて減らす。

これ、すごく重要なポイントだと思っています。支出をコントロールする、という観点。

僕がなぜ仕事をやめられないかと言うと、やはり、「お金の心配」があるからです。このお金の心配をなくすために、支出を減らす、というのは効きます。

田舎暮らしだと、うまくやると月3万円で暮らせたりするらしい。それだけ固定費を落とせたら、「稼がなきゃ!」という強迫観念から抜け出せそう。

そうすれば、もっと自由に、自分のやりたいことを発想して、自然体で自分のしたいことにチャレンジできる気がします。それが、本来の人間的な姿だと思う。

プロ(=既得権益者)に何でも丸投げしない

キーワードは「コツを覚えて特訓すれば人間たいていのことはできる!」だ。専門家という既得権益者の前にひるんじゃいけない

家のリフォームとかって、やったことないと、「こんなの自分でできるわけない、リフォーム屋さんにお願いしよう」ってなっちゃうんですよね。

それでリフォーム屋さんにマージンたっぷり乗せられちゃいます。また、自分の中に経験値がほとんど溜まりません。

多少高い金払ってでも、どうしても時間を節約したいならそれでもいいんですけど、実は、大工仕事って意外と自分でできちゃうようなことも多いんですよね。

そのへんを自分でやれるようになると、かなり出費が抑えられます。そうすると、そんなに稼ぐ必要もなくなってくる。

だから、「何でも自分でやってみよう」という精神で、とりあえずやってみるというのは、結構大事なはず。

何かしら始めてみて、一次情報を得る

現代社会は、事前情報が多すぎるので、いつまでたっても始められない、ということが頻発する。とりあえず小さい規模でいいので、何かしら実行してみて自分の身体で経験を得る、ということが肝心だ。二次情報をいくら集めても、それの正誤を判断するための体験が自分に足りないと、集めた情報を役立てることができない

これもすごく感じることで。不動産を買うことになかなか踏み切れなかったけど、買ってみたら、「さっさと買えばよかった」と思いました。買ってみると「案外大丈夫」ということが多かったし、学びも加速したから。

「とりあえず小さい規模でいいので、何かしら実行してみる」というのは本当に大事だと感じています。

ナリワイは、小さく始める

どこにおいても初期投資をあまりかけないで自分の仕事を始める方法はある。それを徹底的に考えるのがナリワイの思想であり、ある種のゲームである。

具体的に、パン屋さんを始めることを考えてみよう。大きく儲けようとすれば、人がたくさん来そうなところで開業し(家賃も高い)、大勢の人に供給できるように大きいオーブン(設備投資)を用意する必要が出てくる。結果、お金がかかる。忙しくなるからスタッフも増やす。維持費を捻出するためにも広告費も増やして売り上げを大きくしないといけないかもしれない。

しかし、そういうことをしないで、例えば家賃の高くない田舎で、自力で土窯をつくって薪で焼く、ただし土日だけ、という形に限定してしまう。窯向きの赤土を買っても1~2万円くらいだし、家の土壁を再利用してもつくれる。そうすれば、お金をあまりかけずにスタートすることができる。もっと言えば、蒸しパンで始めれば、コンロと鍋があればできるから、さらに設備投資が少なくて済む。最初からそんなに儲かりはしないかもしれないが、パンの質や作り方に満足のいくナリワイを続けていくことができる。そして、元手があまりなくてもすぐに始められる

初期投資をかけない、固定費を抑える。これがナリワイづくりをする上で重要なポイントです。

これらをやることで、やりたいことを素早く行動に移すことができるし、失敗した時のダメージを小さくして、その中で経験を積むことができます。

これは何か新しいことを始める時に、極めて大事なポイントだと思ってます。不動産投資やるうえでも、何でもそう。

大きな借金をしていきなり始めるのは、リスキーです。

もっと緩くて、楽しい社会を!

私は厳しい社会を肯定しません。厳しさに必要性があればある程度はいいですが、この厳しさは無用のものです。無用な厳しさに関わらないためには、どうでもいい常識を無視したり、違うルールで生きていく工夫が必要です。

非常に共感。今の社会には「無用な厳しさ」が溢れているような気がする。もっと緩く、楽しく生きられるんじゃないかなぁ。

というわけで、ほんとこれ、僕にはぐさぐさ刺さりました。未読の方はぜひどうぞ!

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA