今、世の中には不動産投資を志す人が溢れかえっています。不動産投資のセミナーとかに行くと、よくわかりますよ。世の中には、こんなに不動産投資やりたい人がいるんだと。
人が増えれば、当然、競争は激化します。少ない「良い物件」をめぐって、物件の獲得競争が行われるわけです。
なかなか良い物件が出てこない。出てきても、すぐ他の誰かに買われてしまう。そんな声をよく聞きます。不動産投資初心者の方は、この物件探しの段階で、「不動産投資は自分には無理」とあきらめてしまうことも多いでしょう。
しかし一方で、淡々と物件を購入し、規模をどんどん拡大していける人もいます。この違いは何でしょうか。それを、僕なりに言葉にしてみたので紹介します。
物件をどんどん買える人の3つの特徴
物件検索を欠かさない
物件検索を欠かさない、というのは非常に大事です。
良い物件というのは、みんなが欲しいですから、すぐに売れてしまいます。物件検索を欠かしてしまうと、あっという間に良い物件をほかの誰かに買われてしまいます。
毎日のように、日本のどこかで良い物件というのは売りに出されています。それに気づくことができなければ、それを買うことなどできるはずがありません。
「1週間前に気づいていれば・・・」みたいなこともよくあります。「良い物件に早く気付くことができるか」というのは意外に重要なポイントです。
ライバルより少しでも早く良い物件に気づくことができれば、以下のような点で有利に物件購入を進められます。
・ライバルが同じ額での買付を入れたとしても、自分の方が早く買付を入れていれば(多くの場合)自分を優先してもらえる
・他に購入希望者がいると、「他にも買い付けが入っているんですよね~(だからそんなに安くは売れませんよ。早く買わないと売れちゃいますよ)」と不動産業者に言われることになり、売り手優位になってしまうが、購入希望者が自分だけだとそういうことが無い
物件検索、本当に地味な作業なんですけどね・・・。1時間物件検索して、今日は何も見つからなかった~、とかいうこともざらにありますしね。
そういう地味な作業を淡々と、毎日のように続けられる人は強いです。
ちなみに、おすすめの物件検索サイトは過去記事でまとめてますので、よろしければご覧ください。
気になる物件が出てきたら、即、現地に足を運ぶ
物件検索していて、「ん、これは面白いんじゃないか」という物件を見つけたら、即行動してください。
収支をざっくりシミュレーションしてみて、「これはけっこう良いぞ!」となったら、すぐに業者に電話して、「今から物件見に行きます」と告げてください。
このスピード感はけっこう重要だと思っています。「うーん、どうしようかなー」と悩まずに、とにかく現場に直行してみましょう。
現地に足を運ぶことのメリットは以下の通り。
間取り図だけではわからない生の情報をつかめる
嘘みたいな話ですが、実際の間取りより1つ部屋が多かった・・・みたいな嬉しい誤算もあったりします。建物がボロボロだと思ったらピカピカにリフォームされてたりとか。近隣の環境がとてもいいとか。
現場に行かないとつかめない情報はたくさんあります。
不動産仲介業者さんと知り合いになれる
不動産仲介業者さんと知り合いになれるというのもメリットです。物件見学をした結果、その物件を買わない、という判断になったとしても、不動産仲介業者さんと仲良くしておきましょう。
自分がどんな物件を探しているのか、融資のアレンジはどこの銀行を使おうとしているのか、自己資金はどれくらいあるのか、といった情報を伝えておけば、不動産仲介業者さんが、今後良い物件情報を流してくれるかもしれません。
僕が最初に買ったシェアハウスは、そうやって不動産仲介さんから紹介された情報を元に購入した物件です。
物件を見る目が養われる
実際に物件を見てみないとわからないことは、たくさんあります。
物件の価値というのは、駅からの距離、土地面積・建物面積などだけでなく、建物の状態、部屋の印象、日当たり、近隣環境など総合的な要因によって決まります。
駅からの距離などは非常にわかりやすい指標なのですが、建物の状態というのは、なかなかわかりづらいです。しかし、建物の状態を自分で評価できないと、その物件が適正な価値なのかどうかがわかりません。
こればっかりは、何度も物件に足を運んで、実際に物件を見ていきながら学んでいくしかありません。物件見学は、自分の目を養う良いトレーニングになります。
不動産購入の判断が早い
不動産というのは、非常に大きな買い物です。安いものでも数百万円しますし、多くの物件は、1千数百万円~数千万円もします。
そんな高い買い物ですから、購入するかどうか迷い、悩むのは当然です。
しかし、不動産をどんどん購入して、拡大していける人たちは、とにかく判断が早いです。物件を見つけたその日に現地を見学し、その場で買い付けを入れることが珍しくありません。
即買付を入れないと、他の人に買われてしまうかもしれないし、自分が最初に買い付けを入れられれば、購入に向けた交渉を有利に進められるからです。
購入の判断を早くするためのコツは、以下の通り。
シミュレーションをした上で、現地入りする
月々の賃料がいくらで、返済がいくらで、費用がいくらか。利回りは何%になって、月々のキャッシュフローはいくらになるのか。こういったことをざっくりシミュレーションしておきましょう。
今の物件価格と比べて、どこまで価格交渉すれば、自分が目標とする利回りや、キャッシュフローに届くのか、自分が目標とする利回りにするためには、リフォーム費用をいくらまでに抑える必要があるのか、といったことも頭に入れておきましょう。
チェックポイントを明確化
物件見学の際は、ただ漠然と眺めるのではなく、「この部分をチェックする」というチェックポイントを明確にしましょう。
特に築古の戸建ての場合は、注意が必要です。築古であれば、建物や設備にいろんな問題が生じていることが多いですからね。
築古戸建てのチェックポイントを抑えるうえでは、脇田さんのこの本がおすすめです。
経験者に一緒に物件を見てもらう
特に1棟目の物件の場合、不動産投資経験者に一緒に物件を見てもらう、というのもおすすめです。一緒に見に行ってもらえるような不動産投資経験者の知り合いがいる方は多くないと思うので、誰にでもできることではないですが。
僕がシェアハウス1棟目を購入する際は、シェアハウス投資を相当やってきた方と一緒に物件見学をしました。その方の太鼓判をもらえたので、何とか勇気を出して買い付けを入れることができました。(その方には、お金を払ってコンサルをお願いしてました)
最初の不動産投資は、小さく始めることをおすすめ
不動産投資の最初の1棟目は、すごく不安なんですよね。「借金抱えてチャレンジして、失敗して再起不能になったらどうしよう・・・・」みたいに悩むわけですよ。
そんな中で、即判断するのはとても難しいことです。
なので、僕が1棟目購入前の方におすすめしたいのは、できるだけ小さく始めることです。できれば1千万円以下の物件がいいですね。
数百万円の物件なら、失敗して大損こいても、「まー、働いて取り返せばいいか!」と何とか思えるでしょう。少なくとも再起不能にはならないはずです。
そういった小さめの物件であれば、購入をスピーディに決断しやすいですよね。
そんなわけで、物件をどんどん買える人の3つの特徴をご紹介しました。
不動産投資やりたいんだけど、なかなか物件が買えない・・・、と言う人はたくさんいるんですが、ほんと信じられないぐらいのスピードでどんどん買っている人って、実はけっこういるんですよね。
そんな人たちは皆さん、上で紹介したような3つの特徴を兼ね備えていると思います。
僕もどんどん物件を買っていきたいので、この3つは意識していきたいです。
何かの参考になれば!