不動産投資を始めるにあたって、一番ネックになりやすいのが「お金」の部分。不動産投資をやるには普通、数百万円~数千万円のお金がかかります。
そんなお金、普通は持っていませんから、銀行から借り入れをして、不動産投資を始めることになります。多くの人はここで挫折してしまう。
「不動産投資をやるために何千万円も借金して、失敗したらどうしよう・・・」というわけですね。わかります。
今でこそ、4ケタ万円の借金を抱えながら、3つの不動産を保有・運営している僕も、不動産投資を始めるにあたっては、借金をするのが怖かったです。
借金をするのが怖い、という方におすすめしたいのは、「少額で不動産投資を始められるリート(REIT)に投資して、少しずつ知識を身に付けつつ儲けを出していくこと」です。
リート(REIT)は数万円程度のお金があれば開始できますので、まずはそこからスタートしてみるのも良いのではないでしょうか。
何を隠そう、僕自身も不動産投資を始める前にリートに投資しています。知識を身に付けつつ、利益も出せましたよ。
目次
そもそもリート(REIT)って何?
そもそもリート(REIT)とは何でしょうか。日本取引所グループのサイトにわかりやすい説明があったので引用します。
REIT(不動産投信)とは、たくさんの投資家から資金を集めて「不動産」を購入し、そこから生じる賃料や売却益を投資家に配当(正確には分配)する商品です。
投資家には投資証券(株券に相当するもの)が発行され、「株」と同じように証券コードが割り当てられていて、東証で売買が可能です(指値注文も成行注文もできます)。
このREITの登場により、個人では困難だった不動産投資が、比較的無理のない金額で可能になりました。
図も載せておきましょう。
リート(REIT)に投資するための2つのやり方
一口にリートに投資する、と言っても、いくつかのやり方があります。ここではそれを、2種類に分けてご説明します。
1. 個別銘柄に投資する
一番オーソドックスなやり方は、「個別銘柄に投資する」というものです。
2016年5月14日現在、日本では54の銘柄を買うことができます。これらの内の任意の一つを買ってみる、というやり方ですね。
イメージがわきにくいと思うので、具体的に2つほどご紹介してみます。
森ヒルズリート投資法人
森ビルが開発し、管理・運営する物件に投資するリート。
これを買えば、すんごい少額ではありますが、六本木ヒルズとかラフォーレ原宿の大家さんになれてしまう、ということですね。すごい!
このリートでしたら、一口16万円ぐらいから投資できます(2016年5月14日現在)。割とお手軽に始められますよね。
星野リゾート・リート投資法人
有名なホテル運営会社である「星野リゾート」が運営するホテルに投資するリート。
このリート、投資主優待(株で言う株主優待みたいなもの)があるみたいですよ!星野リゾートのホテルの宿泊割引券ですね。星野リゾートユーザーにとってはありがたい優待かもしれませんね。
この星野リゾートリートは1口129万円です(2016年5月14日現在)。うーん、けっこう高いな・・・。でも、普通に不動産買うよりはお手軽ですよね。
こんな感じですね。こういう風に、それぞれの投資法人がやっている個別の銘柄を買う、というのが、リートに投資するための1つ目のやり方です。
2. リート(REIT)のETFに投資する
2つ目のやり方はリート(REIT)のETFに投資する、というもの。
ETFとは何か。SBI証券の解説を引用します。
ETFとはExchange Traded Fundの略称で取引所に上場されている投資信託です。 ETFは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などのお馴染みの指数、ブラジル・ロシア・南アフリカの海外株式指数、金や原油の商品価格などに連動する様々な商品がございます。
リートのETFを一言で説明してしまうと、「リートの詰め合わせ」ですね。いろんなリートを一つにまとめているもの。で、これは、株の売買のように、市場が空いている時間であれば、リアルタイムで売買ができます。
このリートのETFを買う、というのが、リートに投資するための2つ目の方法。
これのいいところは、分散投資ができるというところ。
例えば、「iシェアーズ Jリート ETF」という商品があります。この商品は、今東京証券取引所に上場しているすべてのリートの値動きを表す「東証リート指数」に連動することを目指すリートです。
平たく言えば、日本で運営されているすべてのリートに分散投資できる、「リートの詰め合わせ商品」ですね。
このリートであれば、なんと、1株2,000円ぐらいから投資できます。これはお手軽!
一つ一つのリートの分析をするのもかったるいなぁ、でもリートに投資してみたいなぁという人には良いかもしれませんね。
リート(REIT)の買い方、売り方
ちなみに、リート(REIT)は、証券会社から買えます。証券会社に口座を開いて、そこにお金を入れておいて、個別銘柄を買ったり、ETFを買う、という形で投資するわけですね。
僕は、SBI証券というところを使ってます。ネット証券最大手で取り扱っている商品の幅が広いし、手数料も安いので、おすすめです。
以下記事も参考になるかと。
ソーシャルレンディングもおすすめ
ちなみに、リートへの投資ではないですが、少額で不動産投資をするという意味では、ソーシャルレンディングを使って、少額から「不動産投資を行う事業者に、お金を貸す」というのもおすすめですよ。数万円からできて、利回りは10%以上あったりします。
このへんは以前ブログに書いたので、ご興味があれば見てみてください。
まとめ:リート(REIT)は不動産投資の入口としておすすめできます
というわけで、リートのご紹介でした。ほんと、手軽にスタートできるし、不動産投資をやりたい人の入口としてもおすすめできます。
ご興味湧いた方は、リートのお勉強を開始されるのもいいかもしれません。
ネット上でもいろんな情報が取れますが、個人的にはリートの勉強としては、「稼ぐ経済学」という本がおすすめです。
この本に書かれているやり方に忠実に従えば、まぁ大負けする可能性は低いでしょうし、そこそこのリターンを上げられるでしょう。
実際僕もけっこうなリターンを上げられました。(かなり堅いやり方なので、儲かって当然といえば当然ではありますが・・・)
そのあたりのことも、別途改めてブログにも書きたいと思います。