昨年から本格的に家賃収入をもらいだしたので、今年、初めて確定申告をしました。
正直、結構大変でした。家賃収入と出費をすべて計算・集計し、確定申告の形にまとめあげる作業。本を読んだり、ネットのいろんな記事を読んだりはしたのですが、何をすれば良いのか何度も迷ったりしました。
ですが、いろいろ悪戦苦闘しながらも、最後はきっちり確定申告できました。せっかくなので、同じようなことに苦しむ方のために、僕が確定申告をするにあたって苦労してきたこと、その苦労にどうやって対応してきたか、についてまとめてみます。
この記事の想定読者さんは、「家賃収入をもらい始めて1年目の確定申告をどうやればいいかわからず途方に暮れている人」です。フリーランスを始めて1年目の確定申告をどうやればいいかわからない方、にもお役に立てる情報になってます。
(フリーランスの方は、この記事の中に出てくる「家賃収入」という言葉を、「売上」と読み替えて読んでみてください)
結論
長くなるので最初に結論を書きます。すばり、こうです。
家賃収入をもらい始めて1年目の方は、日々の事業の中で生じる領収書を月ごとに封筒に分けつつ、会計ソフトfreeeを使って仕訳をすると、お金も時間も節約できるのでおすすめ。
確定申告作業を進める中でわからないことがあれば、freeeのサポートデスクに遠慮せずに何でも聞いて、乗り越えていく。
では以下、詳細編です。
家賃収入をもらった最初の年の確定申告、僕はこうやって乗り切りました
領収書を月ごとの封筒にわけて、ストックしていく
最初、事業を始めた時に、確定申告のやり方なんてまったくわかりませんよね。僕はそうでした。とりあえず、不動産投資の学校という本に書いてあったのが、「月ごとに領収書をわけよう」ということだったので、その通りにやってみました。
わけもわからず月ごとに領収書をわけてみたのですが、今振り返っても、この方法はとても良いのでおすすめです。この管理方法、とにかく楽ですから。封筒に「20xx年xx月」とボールペンで書いて、そこに領収書を突っ込んでいくだけ。あとから見返す時も探しやすいですし。
税理士に頼むか、自分でやるのかを決める
確定申告を税理士に頼むか、それとも自分でやるのか・・・。これは悩ましい問題です。
僕はそこまで確定申告に時間をかけたくないので、当初は税理士に頼む方向で検討しました。ですが、検討を進めていくうちに、「やっぱり自分でやろう!」という風に方向転換しました。税理士に頼むお金がもったいなくなったからです。
いくつかの税理士事務所に問い合わせてみたのですが、税理士に確定申告の代行を依頼すると「10万円ぐらい」と言われました。今、「確定申告 税理士 相場」で検索してみころ、「仕訳と申告書の作成を任せるなら10万円程度が相場」と出てきますね。
仕訳と申告書の作成を任せるなら10万円程度
すでに帳簿ができていて確定申告だけを頼むなら数万円ですが、仕訳が必要な場合は仕訳の数によって追加料金が発生する仕組みになっています。1か月分の仕訳が数千円~となっているところが多いので、1年分の収支に関わる書類をすべて丸投げして確定申告を代行してもらうなら10万円~20万円くらい、顧問契約を結んで月に1回訪問してもらうなら30万~50万円くらいでしょうか。
10万円は高い!ということで、税理士には頼まず、自分でやってみることにしました。
事業を始めて間もないし、不動産を買うために借金も抱えたわけですから、少しでも出費は減らしたかったですしね。
会計ソフトfreeeに申し込む
そもそもfreeeとは何か。以下、freeeのトップページにある説明文を抜粋します。
無料から使える、シェア No.1 のクラウド会計ソフト freee(フリー)。初めての決算書作成や確定申告も、簡単に行えます。中小企業の経理・会計を自動化し、時間を削減。
消費税増税やマイナンバー制度など税制・法制改正に無料で自動対応するから安心。
freeeを僕の言葉で説明するとこんな感じ。
freeeは確定申告を楽にしてくれるソフト。操作するのに会計知識は不要。クレジットカードや銀行口座を登録しておくと、自動で入出金データを取り込んでくれるので、それぞれのデータに費目をつけてあげる(広告宣伝費とか、売上とか)ことで仕訳が簡単にできる。決算書も自動で作成してくれる。なので確定申告が楽にできる。
freeeに申込みするまでいろいろと紆余曲折あったんですけどね。まずは不動産投資家向けの確定申告本を買って、その本が推奨するソフト(エクセルを使ったもの)でやってみようとしたりとか。マネーフォワードという、別の会計ソフトを使ってみたりとか。
いろんなソフトを試しては挫折して、最終的にたどりついたのが、このfreeeでした。サイトの使い勝手がとても良かったですし、有名ブロガーのイケダハヤトさんがfreeeを推していたこともあって、使ってみることにしたのでした。
ちなみに、お値段は980円/月か、9,800円/年です(個人事業主プラン)。僕は長く使おうと思ったので、9,800円/年を申し込みました。
freeeの動画見て、確定申告の全体観&freeeの基本操作を学ぶ
freeeへの登録が完了したら、freee自身が作成したオンラインセミナーをYouTubeで見て、確定申告の全体観をつかみましょう。と同時に、freeeの基本操作を学んでおきましょう。
この動画はすごく丁寧に解説してくれていて、いい感じです。
とりあえずやり始める。わからないことがあれば全部サポートデスクに聞く
freeeについての先ほどの使い方紹介動画を見ながら、とりあえず仕訳作業をやり始めましょう。
正直、セミナーを見ても、「あれ、これどうすればいいんだ・・・?」って悩む場面には何度も遭遇します。でも大丈夫。freeeはサポート体制が充実しているので、わからないことは何でも聞いてしまいましょう。
freeeにログインすると、画面右下に「チャットで相談しませんか」というありがたいお誘いが常に出てきます。わからないことがあれば、ここに聞いてしまえばいいのです。
もっとも、このチャットは平日のみしか対応してくれず、僕みたいな会社員は、基本的に平日チャットでやるのではなくて、メールで質問するんですけどね。でも、メールでも、わからないことを教えてもらえるので十分ではあるのです。
(ちなみに、確定申告提出期間である2~3月は休日も対応してくれます)
freeeを使っての確定申告作業は、最初はわからないこともいろいろあって大変ではあるのですが、一つ一つサポートデスクに質問しながら進めていくと、だんだん何とかなっていくものです。
やはり本を読んですべて自己流でやるのと比べ、チャットもしくはメールでわからないところを聞きながらやれるのは非常に良いです。わからないところに詰まって作業が停滞することも防げるのでスピーディに準備を進められますし、自分が間違ったやり方をしてしまっているのではないか、という不安からも解放されます。
freeeにクレジットカード・銀行口座から取り込まれたデータを全量仕訳する
クレジットカード・銀行口座から取り込まれたデータを全量仕訳してしまいましょう。電車に乗っている時などのスキマ時間に、スマホを使ってさくさく仕訳をしていくのもおすすめです。スマホにfreeeのアプリをダウンロードすれば、そういうこともできます。
クレジットカード・銀行口座データの仕訳が終わったら、封筒の中にストックしている領収書のうち、登録していないものも登録する
現金での買い物など、クレジットカード・銀行口座には表れてこない経費というのも当然あります。これについては、freeeに直接入力していく形になります。
クレジットカード・銀行口座データの仕訳が終わったら、月ごとの領収書を管理している封筒を1ヶ月ごとひっくり返して、freeeへの登録が済んでいない入出金情報を1つずつ入力していきます。
確定申告書類を自動作成し、税務署に提出
仕訳が全部完了したら、いよいよ確定申告書類の提出です。freeeでは仕訳が正しく入っていれば、確定申告書類も自動でデータ作成してくれます。それをただ印刷すればOKです。印刷ができたら、税務署に提出しましょう。
これで、確定申告完了です。
まとめ:freeeで確定申告を乗り切ろう
僕は確定申告をする上で、どのツールを使うかの検討にかなりの時間をかけてしまいました。
僕がいろいろやってみた結論としては、freeeが一番使い勝手が良いです。僕と同じように確定申告をどうやってやろうか悩んでいる方は、ぜひfreeeを使ってみてください。おすすめします。